がんサバイバー女性のための情報サイト|ニュース・ピアリング

【開催レポート】第一三共ヘルスケア × ピアリング 第2回 がん治療後のキレイを作る 肌ケアセミナー

2022年7月に東京で行われ、大変好評だった「がん治療後のキレイを作る 肌ケアセミナー」。(ぴあれぽvol.43【①解説編】ぴあれぽvol.43【②実践編】

皆さんからの声にお応えし、2023年2月23日(祝・木)に2回目となる肌ケアセミナーを開催しました。今回の会場は横浜。前回同様、セミナーの趣旨に賛同してくださった 第一三共ヘルスケア株式会社 との共同開催です。

がんの治療で影響を受けてしまったお肌に悩む皆さんと一緒に、専門家から正しいスキンケアを学び、美肌を目指そうというセミナーです。

自分の外見を守ることは、治療を乗りこえる力に

セミナーは3部構成で、第1部は専門家お二人を招いての講義です。

はじめに登壇したのは、看護師であり、がん領域などにおける看護師に向けた情報提供活動を行うIQVIAサービシーズジャパン株式会社 CSMS事業本部Clinical Educatorの早坂牧子先生です。

テーマは「肌悩みの原因と対処法の解説」。まず抗がん剤治療などの薬物療法や放射線治療など、がん治療で起こる皮膚トラブルとその理由についての解説があり、その後、がん治療が始まったら実践したい3つスキンケアについてのお話がありました。

⇧ 第1部 講義① 早坂先生による「肌悩みの原因と対処法」の解説

続いては野村奈美先生の「カバーメイクミニ講座」。
美容業界に長く携わってきた野村講師は、乳がん治療を経て、アピアランスケアを学ぶことに。一般社団法人アピアランスケア協会認定セラピスト、BEC乳がん体験者コーディネーターとして、現在ピアリングにて活動しています。ピアネームはnamyさんです。

カバーメイクとは、あざや色素沈着、傷あとといった肌の大きな悩みを、メイクによって目立たない、もしくはわからないようにする手法です。

専門の商品を使って一から肌を作り込むという方法もありますが、この講義では、普段のメイクに加えるだけで手軽に実践できる方法として、コンシーラー を使ったカバーメイクのデモンストレーションを行いました。モデルは、ピアリング編集部のゆうさん。頬の上の方に描いておいたニセモノのシミを、コンシーラーを使って目立たなくしていきます。

⇧ 第1部 講義② 野村先生による「カバーメイクミニ講座」

自然にカバーできるコンシーラーのテクニック。

ポイントは以下の4つです。

1.一度で隠そうとは思わない
  → シミの周辺に何回も薄い膜を重ねていくように、コンシーラーを重ねていくと自然な仕上がりに。

2.直接のせる時は手早く
  → 乾きやすいため

3.手の甲に一度おいて確かめる
  → つけすぎないため

4.ブラシを使う
  → 面ではなく点でつけることになるので境目が目立たずより自然に。テクニックに自信がない人におすすめ。

そして、コンシーラーはご自身の肌色に近いものを選ぶのが基本ですが、カバーしたいお悩みによって色を変えるのも効果的です。
「くすみ」に対しては、少し明るめを、「しみ」に対しては、少し濃い目の色を選ぶとよりしっかりカバーできることがありますので、色々試してみてほしいとのことです。

「自分の外見を守ることは治療を乗りこえる力になるので、ぜひカバーメイクを活用してほしいと思います。」(野村先生)

参加者のさまざまな肌悩みの疑問に、専門家が回答

第2部はケア実践ワークショップとして、静脈とリンパの流れを促すことで、水分や老廃物の滞りを即効的かつ持続的に改善する「巡活マッサージ®」を体験しました。講師は一般社団法人アピアランス・サポート東京のアピアランス・サポート相談室長であり、巡活マッサージ® ・マスターインストラクターの村橋紀有子先生です。

ハンドマッサージとフェイスマッサージを、村橋先生と一緒に行いました。皮膚の下にある血管をやさしく押し流すように。クリームをたっぷり使って、くすみの原因になる摩擦が起きないように気をつけます。

「わ〜、腕が細くなった!」「なんだかポカポカしてきた」と参加者からの声がいろいろ聞こえる中、アットホームな雰囲気で「巡活マッサージ®」を学ぶことができました。

⇧ 第2部 村橋先生による「ケア実践ワークショップ」

最後となる第3部は座談会と質疑応答です。参加者が少人数のグループに分かれ、それぞれの肌悩みや対処法について語り合いました。

あるグループでは、抗がん剤治療中の参加者から「爪をネイルオイルでケアしていたら、あまり黒ずみがない」とコメントが。他のグループでも活発な、情報交換が行われていました。

座談会の後は、参加者からの疑問点をまとめて講師に答えてもらう質疑応答へ。たくさんの質問がありましたが、一部抜粋してご紹介します。

Q1. 発熱するインナーを着ていると乾燥して皮膚が赤くなるので、どういうインナーを身につければいいですか?

A1. こういうインナーは湿度を吸って発熱する繊維を使っているため、より皮膚の乾燥が進み、痒くなります。内側に綿素材のインナーを着ていただくとだいぶ違うかと思います(早坂先生)

Q2. 甲状腺の疾患がありますが、首はどの程度マッサージできますか?

A2. 患部をマッサージするのは避けた方がいいです。まずは主治医に相談してみてください(村橋先生)

Q3. ホットフラッシュで汗をたくさん描いてしまうのですが、発汗後の肌ケアについてアドバイスお願いします。

A3. 肌に負担がかかるので、石けんを使って洗うのは1日1回にしてください。それから洗った後、着替えのタイミングで保湿剤を塗るようにしましょう(早坂先生)

Q4. 脱毛中で、頭皮にピリピリとした痒みがあります。どうケアをしたらいいですか?

A4. 頭皮も皮膚であることに変わりはないので、保湿剤をつけてケアをしましょう。ヘパリン類似物質を含んだ保湿剤には泡タイプが出ていて、頭皮に使いやすいと思います(早坂先生)

盛りだくさんの内容で、2時間半があっという間に感じられた今回のセミナー。

「やっぱり、こうやって対面で話ができるっていいよね」と、楽しそうに話しながら帰る皆さんの姿に、こちらもうれしくなりました。

トランシーノ美白UVコンシーラー

ミノン公式サイト

デリケートな素肌のためのケアブランド~ミノンの想い〜【PR】

SNSでフォローする