こんにちは。ピアリング会員のうりです。今日は、5月7日に開催した第24回ピアリング笑顔塾「知りたい‼ 自分にぴったりな乳頭・乳輪再建方法」の様子をご報告いたします。
乳頭乳輪再建は乳房再建の最終段階であり、実は一番重要な部分でもあると個人的に思っています。それは、乳頭乳輪が出来ることで、乳房再建が完成するからです(修正手術は除く)。もちろん、乳頭乳輪を再建しない方もいらっしゃいます。今は人工ニップルも精巧に作られているのでそちらを使われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、もし、乳頭乳輪再建をどうしようかな?と考えている方がいらっしゃいましたら、本日の笑顔塾にご参加いただきたかったです!
そう、第24回ピアリング笑顔塾は「乳頭乳輪再建に特化」した笑顔塾だったのです!
毎月開催している乳房再建オフ会、その中でもどのように乳頭乳輪を再建するのか、また、どの方法が一番良いのか選択に迷うという声が多くよせられていました。乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘術を受けられている方も多く、なかなか再建経験者さんのリアルな声を聞くこともできません。
そこで、乳頭乳輪再建にも力を入れられている東京医科大学病院形成外科の小宮貴子先生をお迎えし、乳頭乳輪再建の基礎・術式の選択方法について学ぶ場を皆さんにご提供できないかと考えて、笑顔塾にて二部制での開催となりました。
第一部では乳頭乳輪の再建方法について細かく教えていただきました。
乳頭は ①健側からの移植 ②局所皮弁(立ち上げ)③タトゥ(3D)
乳輪は ①タトゥ ②健側からの移植 ③鼠径部・陰部からの植皮
これらの方法を組み合わせて、乳頭乳輪を再建します。もちろん、それぞれにメリット・デメリットもあります。また、自分が良いと思った方法でも適応・不適応があることも学びました。
これだけ再建方法が多岐に渡ると、実際にどのように選択すれば良いのか、悩みますよね。
最終的には主治医の先生と相談し、再建方法を決めていただくことになりますが、ご自身の再建方法を考えるために小宮先生がフローチャートを作成してくださいました。
悩まれている方は、このフローチャートを試してみてください!
小宮先生のご講演の中では実際にどのように乳頭乳輪再建手術をするのか、動画でその様子もご紹介いただきました。患者さんは蒲鉾(食べ物の蒲鉾です)。
この動画はリアルでビックリします!大変わかりやすく、何度見ても感動する動画です。小宮先生のセミナーに参加される機会がありましたら、ぜひ、チェックしてみてください。
事前質問も皆様からたくさん頂戴いたしました。
1問1分というスピードで質疑応答がおこなわれましたので、かなり早口で聞きにくかったかもしれません。
多くの質問には先生のご講演の中でご回答くださっていましたが、改めて、全てのご質問にお答えいただきました。(特別なケースや個人的な質問等は除かせていただきました。)
第二部では小宮先生、乳頭乳輪再建経験者さんとピアリング会員さん(事前申し込み)による座談会が開催されました。要は、先生を囲んでのおしゃべり会です。
皆さん、お顔を出していただき、直接先生とおしゃべりしていただきました。
会員さんが質問した内容から、さらに次の質問へとつながる…。皆さん、気になることは一緒なんだ…と改めて感じました。
第24回ピアリング笑顔塾、いかがだったでしょうか。
・どのような再建方法があるのか?
・どの方法が自身にとり一番良い方法なのか?
・それぞれのメリット・デメリットは?
本日学んだことは診察室で主治医と話をする際のヒントになったのではないでしょうか。
再建方法については主治医の先生としっかり相談し、決めていくことになりますが、「どんな方法があるのか」知ることは再建を希望する者にとって大切なことだと思います。ある意味、長い道のりの乳房再建。
ご自身のゴール目指して歩み続けてください!
ピアリングレポーター・by うり