がんサバイバー女性のための情報サイト|ニュース・ピアリング

【ご報告】「がんを経験した今、贈られたら嬉しいクリスマスプレゼント」がんサバイバー女性200人が紡いだクリスマスエッセイ・受賞作品を発表!!

コロナ禍でがんを告知されたり、辛い治療に直面したり…と、今年はあなたにとって、大変な1年だったかもれません。そんな中でも季節は巡って、クリスマスがやってきました。

ピアリングでは、「がんを経験した女性を支えるがん保険」を提供するMICIN少額短期保険株式会社とのコラボレーションで、「がんを経験した今、贈られたら嬉しいクリスマスプレゼント」をテーマに、がんサバイバー女性のクリスマスエッセイを公募。

「今年クリスマスに贈られたら嬉しいプレゼントはなんですか?」
「治療を頑張った自分にご褒美を贈るとしたら、どんなものでしょう?」

そんな問いかけに応えて、208件もの応募がありました。

読んでいて、涙が溢れたり心がほんわか温かくなる珠玉の208作品に向き合い、悩みに悩んで、審査員の皆さんが決定した受賞作品をご紹介します。

■審査員

MICIN少額短期保険株式会社 代表取締役 笹本晃成氏
モデル・乳癌サバイバー NPO法人C-ribbons 代表理事 藤森香衣氏
グラフィックデザイナー・卵管がんサバイバー 一般社団法人ピアリング理事 望月ミサ氏

受賞作品

大賞(1名)35歳、乳がんを経験

クリスマスは私達家族にとって特別な日です。
乳がんがわかってから1度目のX’masシーズンは入院と手術。病院のツリーがキラキラ輝くのが切なかった。2歳の娘と手術前にツリーの前で写真を撮りました。

2度目のX’masは娘とツリーに飾り付けできた事が嬉しかったと同時に、いつまで一緒にできるのか…そんな事を思うX’masでした。

今年は3度目。家族とツリーを飾れたことが本当に嬉しくて、今生きていることに、すべてに感謝しています。今年は去年より高い位置に娘が飾り付けができるようになって、1年の成長と、わたしも1年生きてこれたと涙が出ました。

わたしが欲しいクリスマスプレゼントは、これからも毎年ツリーを家族と飾ること。毎年1つずつオーナメントを増やしていこうと決めました。いま娘は4歳、あと16年…クリスマスを一緒に過ごしたいです。それができたら、他に何もいりません。今年も神様にお祈りしています。

審査コメント:笹本晃成氏(MICIN少額短期保険株式会社 代表取締役)
喜怒哀楽がぎっしり詰まった感動作品。文章を読んで様々な光景が目に浮かびました。
『1年の成長と、わたしも1年生きてこれたと涙が出ました。』という部分で、思わずもらい泣きしました。
あと16年とか言わないでください。
末永く幸せが続くよう、お互いに頑張っていきましょう。
素敵なエッセイをありがとうございました!

副賞:JTBギフト5万円、ピアリング編集部セレクトのクリスマスオーナメント

藤森香衣賞(1名)53歳、乳がんを経験

病気になる前から自分の事にお金を使わないようにしてきました。化粧もせずに簡素を主として生きてきましたが、がんになってから女性として美しくありたいと思うようになりました。

胸や卵巣を失っても女性らしく輝いて生きていきたいと思います。今まであまり化粧をしてこなかったので、何も持っていません。100均やコンビニ、ドラッグストアで買った間に合わせの物ばかりです。ですから、肌にあった基礎化粧品からお化粧道具一式をいただけたら嬉しいですね。出来ればメイクもネイルもプロの方に教えていただけたら幸せです。

きれいになることで、50過ぎてがんになって、たくさんの傷を負ったけど、こんなに強く美しく生きてるということを伝えたいと思います。

審査コメント:藤森香衣氏(NPO法人C-ribbons 代表理事)
胸、子宮、卵巣などを全摘出した後、女性としての自信を無くしてしまう方が多くいる中で「卵巣を失っても女性であること」を諦めることなく、”今までしていなかった”メイクにチャレンジし、「たくさんの傷を負ったけど、こんなに強く美しく生きてるということを伝えたい」という、前向きな考え方が、とても胸に響きました。
この作品は年齢を問わず、多くの患者さんに勇気を与えるのではないかと思い選ばせて頂きました。

副賞:藤森香衣さんセレクトのコスメ5000円分+Amazonギフト券5000円+野菜スープセット

ピアリング特別賞(1名)51歳、子宮頸がんを経験

私が欲しいものはズバリ「軽トラ」です。
子宮頸がんの手術の直前まで植木屋としてバリバリ働いていました。すぐに元の生活に戻れると思っていたら大間違い。合併症で腸閉塞になり、仕事はもとより点滴でしか食事ができない体にまでなり、20キロ痩せ、このまま寝たきりになるのかと覚悟しました。
ところがみるみる回復し、今はほぼ元の生活に戻れたのです。私の食い意地の強さか?キセキとしか思えません。これほどまでのギフトがあるでしょうか。だからクリスマスプレゼントは遠慮すべきなのかもしれませんが、強欲な私はやっぱり軽トラが欲しいのです。
それは罹患前に目論んでいた一人親方として独立する夢。実際は体力的にぼんやりとした夢になってしまっていますが、もしも軽トラがあったら頑張れちゃう気がしています。

審査コメント:上田のぶこ(一般社団法人ピアリング代表理事)
最後まで、審査員の皆さんが心惹かれていたのが、このエッセイ。・・・軽トラのクリスマスプレゼント、実現出来たらどんなにか素敵でしょう!?植木屋さんの親方として颯爽と飛び回る女性を、その場の皆が思い浮かべて、元気をもらえた応募作品です。そこで、当初予定にはなかった「ピアリング特別賞」をお贈りしたいと思います。

副賞:ピアリング編集部セレクトのボディケア製品

MICIN賞(3名)

①40歳、乳がんを経験

乳癌の告知を受けて、手術までの待機期間中に、なんと妊娠が発覚しました。医者にも前例がないと言われ、とても悩みましたが、出産を決意。手術後の抗がん剤治療は産後に延期となり、再発のリスクがありましたが、無事に産まれてきてくれて、3年経った今、再発も無く子供も元気に育っています。そんな今欲しいクリスマスプレゼントは、子供用のアンパンマンのオマルです(笑)オムツが中々外れず、大好きなアンパンマンのオマルで楽しくトイレトレーニング出来たらなと思いました!

審査コメント:望月ミサ氏(一般社団法人ピアリング理事)

サンタクロースさんはアナログな性分なので、やっぱり”手紙”に書いてあるプレゼントを送りたいなあと密かに悩んでいました。「でも洋服や靴は好みやサイズがわからないし・・・」と。そんな中「これはぜひ届けたい!」と「アンパンマンのおまる」を選びました。ママの手紙からは子どもの笑い声が聞こえてくるようでした。「ママの愛情をたっぷり受けて、良い子に育つのじゃぞ」

副賞:アンパンマンのオマル

②42歳、卵巣がんを経験

「また踊りたい」
私はガンになる前にベリーダンスを習ってました。
煌びやかな衣装に身を包み、お腹をさらけ出して踊るダンスです。
卵巣がんになり、お腹を2度切ったので私のお腹には大きな傷跡があります。
ベリーはお腹を出してセクシーに踊るので、今のままでは衣装を着て踊るのは難しいかなと思います。
でも、この傷跡こそが私が病気と戦ったあかしでもあるので、堂々と見せてまた踊りたいです。
なのでプレゼントはベリーダンスの衣装が欲しいです。
煌びやかな衣装に身を包み、優雅に踊る姿を見てもらいたいです。
ガンサバイバーという事実も隠さず、傷も全てさらけ出して、ありのままの私を見てもらいたいと思ってます。

審査コメント:望月ミサ氏
傷跡は病気と闘ったあかし。堂々と見せてベリーダンスを踊りたいという決意表明、ぜひ応援させてください。あなたにしかできない踊りは、生きる喜びに満ちあふれ、観る人にパワーと幸せを与えることでしょう。女性サバイバーたちの憧れですネ。

副賞:Amazonギフト券5,000円

③55歳、卵巣がんを経験

「夫婦そろって一泊二日の健康診断の旅」
卵巣がんの告知を受けてから、まる2年が経とうとしています。

このあいだに受けた2度の手術と約4か月に及ぶ化学療法では、私本人のみならず、夫の心身にもきっと大きな負担があったことでしょう。あまり感情を出さず仏頂面の夫ですが、仕事の都合を付けては私の治療スケジュールにあわせて動いてくれました。その夫が今年の3月末に65歳で退職しました。さて、これからの健康管理はどうしようか?と自治体の市民健診を調べましたが、これまで受けてきた「企業けんぽ」の半日人間ドックと比べると充実度は低いと感じました。ふたりで話し合い、日々の生活費を節約して2年か3年に一度は一泊二日のコースで完璧な健康診断を受けたいね、となりました。もし今年のクリスマスにこの願いがかなうのなら、夫への感謝の気持ちを込めて、来年は夫婦そろって健康診断の旅に出たいと思います。

審査コメント:望月ミサ氏
家族旅行の夢を書く方が大変多かった中、これぞサバイバーならではの「ワンランク上の旅行」と膝を打ちたくなる素晴らしい提案でした。ご主人様にもお疲れ様でしたの労いの意味をこめております(某男性審査員より)。私たちの手本となるような先輩ご夫妻の姿に、MICIN、ピアリングから敬意を表します。

副賞:JTBギフト券5,000円


■全応募作品への審査員コメント

笹本晃成氏
この企画に応募くださった皆さま、またサポートしてくださった方々に心より御礼申し上げます。
誰かに聞いて欲しいわけではない心の叫び、健康や経済面への不安・心配、その中でも顔をあげ未来に歩を進められている姿、何気ない日々や大切な方々への感謝の想い等、皆さまのひとつひとつの作品に触れ、たくさんの感動と勇気をいただきました。皆さん、本当にありがとうございました!
この企画が継続・拡大できるよう、一生懸命邁進(マイシン)していきます!

藤森香衣氏
まるで短編の美しい物語を読んでいるような素晴らしい作品が多く、涙で読み進むのが大変でした。
賞を決めるのは更に難しく、皆さん全員にプレゼントを贈りたい気持ちでしたが、色々な立場の方に伝わる文章と、それを書いた方の思いを加味し、選ばせて頂きました。
また、「今あること」に感謝の言葉を伝えている方も多く、皆さんの作品を読ませて頂いた感動が、私にとってのクリスマスプレゼントになりました。

望月ミサ氏
クリスマス・シーズンに「がん告知」「入院生活」となってしまった。悲しい思い出がよみがえってしまう。そんな文章も多くありました。これまでの楽しいクリスマスはもうやって来ないのでしょうか?
いいえ、これからのクリスマスは、もっと優しく暖かい、人々の温もりを感じられるものなのです。豪華ではない、煌びやかでもない。けれども、家族との時間や仲間との出会いに、心から感謝をできるようになった。皆さんの文章からは、そんな思いがしっかり、しっかりと伝わってきました。


「がん」を経験することで、周囲への感謝や時間の大切さなど、改めて気づかされた想いを綴った作品を数多くお寄せいただきました。
クリスマスの温かな雰囲気にぴったりの素晴らしい作品の数々。皆さま、ご応募誠にありがとうございました。

ご応募いただいた方全員に参加賞もありますので、お楽しみにお待ちくださいね!


【MICIN少額短期保険株式会社 概要】
会社名:MICIN少額短期保険株式会社
所在地:東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル13階設立:2020年2月4日(2021年7月開業)
代表者:代表取締役 笹本晃成事業内容:少額短期保険業
コーポレートサイト:https://micin-insurance.jp

<MICIN少額短期保険の「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」について>
2021年8月25日、MICIN少額短期保険の第一弾の保険商品として、がん(乳がん・子宮頸がん・子宮体がん) に罹患された方が再発や新たながんに備えるための保険「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」を発売しました。
通常、がんに罹患した方は、生命保険に新たに加入する条件が厳しく、また加入できたとしても保険料が 高額になってしまうことが多いのが現状です。当社は、そのような方たちにも保険加入機会を提供できるよう、罹患者や医療者の声を直接聞き、健康な人が「病気に罹患する前」や「未来」に備えるためのものではなく、「罹患した後」に入ることのできる、新しい保険を開発いたしました。◆「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」の詳細はWEBサイトをご覧ください。
https://products.micin-insurance.jp/

SNSでフォローする