桜のつぼみも開き、春の訪れが感じられるようになった3月25日、
横浜市立市民病院のがんサロンとして、
を開催しました。
その模様をピアリング編集部の新人、うなととがレポートします。
病院とのコラボ笑顔塾は、前回の東名厚木病院に続いて2回目。
今回は、体操とおしゃべり会の2本立てプログラムでした。
おしゃべり会は初対面の方同士で話すことも多いため、やはり緊張はつきもの。おしゃべり会の前に身体の緊張感やコリをほぐすことで、リラックスした状態でご自身の思いを語り合えます。
そこで今回は、いきいきフィットネスライフ代表の森口尚子さんをお招きし、がんの治療で体力に自信がなくなった方でも、座ったままで気軽にチャレンジできる「ナイス体操」を教えていただきました。
がんを経験した私たち。術後の体力回復や、再発防止のためにも運動は大切です。
でも、身体のために何かしないと!と思っていても、時間がない、やり方がわからない、疲れてしまう・・・といったことから、なかなか始められない方も多いのではないでしょうか。
椅子に座ったまま歩く動作をするだけで心肺機能を高めたり、タオルを使ってヨガのポーズをとって柔軟性をアップさせることができます。
笑顔塾では、最初緊張していた参加者のみなさんも、森口さんの元気溢れる笑顔につられてみんなにっこり。
病院スタッフのみなさんも、スーツ姿でニコニコしながら参加してくれました。
端整なルックスとは裏腹にまるで芸人さんのような口調で参加者を応援し、笑わせてくれる森口さんです。
運動はやっていて楽しい!きつくない!と思うことが長続きする秘訣ですよね。参加者の方々からも、「自宅でやってみようかな」という声もチラホラ。
日常に運動を取り入れる、良いきっかけになったのではないでしょうか。
楽しく体操を終えた頃には、会場が一気に緊張感から解放されたムードに。続くおしゃべり会では、今回は20名近くの参加があったので3つのグループに分かれ、それぞれにファシリテーターが入りました。
「おしゃべり会」は初めでも安心して参加できるよう、工夫している点がいくつかあります。
その一つは、おしゃべり会のルール。ルールというと堅っ苦しくなりますが、例えば「この会で話されたことはここに置いて帰り、持ち出さないようにしましょう」といったものなど、より安心しておしゃべりをしてもらえるよう、お伝えしています。
また、何を話していいのかわからない・・・とならないように、テーマも設けています。
今回のテーマは「これまで辛かったこと、いま気になっていること、分かち合いたい思い」と「がんと向き合って気づいたこと(良かった点)、これからチャレンジしたいこと」としました。それも、安心しておしゃべりできる工夫の一つです。
また、お菓子を囲みながらおしゃべりしていると、それだけでおしゃべりが弾みます。
今回は2本だてのプログラムで、おしゃべり会は限られた時間でしたが、ご参加のみなさんが少しでも思いを語り合えたなら、うれしいです。
今回の笑顔塾についてのアンケートを実施したところ、
・ナイス体操の先生が笑顔いっぱい元気で、それだけでこちらも元気に なれました。
・同じ病気の方と情報共有できて大変有意義であった。
・自宅でも体を動かすことの大切さを知りました。続けていきたいと思います。
といった、前向きなコメントをたくさんいただけました。
「会が終わった後は、みんなで桜を愛でてきました!」
という、まゆぽんさんのダイアリーで参加者の皆さんの笑顔を拝見して、私もにんまり。
皆さんの笑顔が私のエネルギー源であることを再認識しました。慣れない司会進行で不安でしたが、今回は沢山のピアリングメンバーさんにご参加頂いたお陰でとても和やかな雰囲気となりました。
今後も参加者のニーズをヒアリングしていきながら、がんサバイバーのQOLアップの効果をもたらすがんサロンとなるよう、経験を重ねていけたらと思います。
ピアリングレポーターうなとと