2018年4月1日より、鈴木瞳先生(一宮西病院乳腺外科所属)が、ピアリング顧問ドクターに就任してくださいました。
このピアリングが、今後も、がんに直面する女性のみなさまにとって信頼されるコミュニティとして成長していけるよう、瞳先生にアドバイスをいただきながら、運営スタッフ一同頑張っていきたいと思います。
瞳先生からみなさまに、素敵なメッセージをいただいています。
「どうして私が…?」「どうして今なの…?」。がんと告知されてすぐは目の前が真っ暗になり、世界から自分だけが取り残されたような気持ちになります。
女性として、妻として、母として、娘として…。あらゆる役割を担って毎日生活している皆さんにとってはなおさら、そんな思いというのはとても強いものではないでしょうか?
私は、2012年から聖路加国際病院ブレストセンターに勤務し、乳腺外科医として診療に携わる中で、多くの乳がん患者さんと出会いました。そして、がんと向き合う過程で、絶望や苦しみ、悲しみや恐怖など、様々なことを経験しながらも、その困難を乗り越えた先に、強く輝き、明日に向かって羽ばたいてゆく沢山の女性を見てきました。
現在、結婚・出産を機に愛知県の一宮西病院乳腺外科に赴任しておりますが、やはりそんな女性たちにパワーをもらいながら日常診療にあたっています。
前向きに生きる女性たちの存在は私にとってとても大きく、診断や治療を通じて、一人ひとりに寄り添って共に歩んでいく幸せに、日々感謝しています。
いつでもどこでもオンラインでつながりを持てるPeer Ringは、仕事や家事と治療の両立で忙しい女性の強い味方だと思います。診察室では相談できない悩みやふと沸いた疑問を、気軽に打ち明けてみてください。そこにはきっと、手を差し伸べてくれる温かい仲間が待っています。
このSNSを通して、診察室では直接お話しできない皆さんにも、適切な医療情報が伝わるお手伝いができればいいなと思っています。
神様は、乗り越えられない試練は決して与えません。そんな試練を乗り越えられる皆さんは、未来へ向かって輝くための、選ばれし存在だと思います。
医師として、共にがんに立ち向かう女性の一人として、皆さんのことを、心から応援しています。
(写真:鈴木瞳先生)