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【イベントレポート】第35回ピアリング笑顔塾「ピアリング・ブルー」2周年記念イベント

2025年5月24日(土)に、消化器がん女性のための支え合いSNSコミュニティ「ピアリング・ブルー」の誕生2周年を記念して「第35回笑顔塾 ピアリング・ブルー2周年記念 感謝のつどい」を開催しました。

当日は東京・新橋の会場に約60名、オンラインで約30名の方が参加。ピアリング・ブルーの会員さんをはじめ、ご家族、医療者など、様々な立場の方、そして、北陸や関西など地方からのご参加もありました。
今回のイベントは、これまで支えてくださった皆さまへの感謝の気持ちを込めて開催されたもの。これまでの歩みを振り返りながら、今後の展望を共有し、新たなつながりを育む大切な機会となりました。

当日のプログラム

ピアリング・ブルー活動報告

一般社団法人ピアリング理事で、ピアリング・ブルー代表を務める佐々木香織(カロリーナ)より、「ピアリング・ブルー」設立の背景、2年間の歩み、そしてこれから目指す未来について報告。参加者からは「患者さんへの励みと学びを与えてくれている素晴らしい活動だ」と嬉しいお声もいただきました。

ミニセミナー

「皆が知らない、消化器機能はがんでどうなる?」
講師は、ピアリング・ブルー医療顧問でもある押川勝太郎先生(宮崎善人会病院腫瘍内科医/NPO法人宮崎がん共同勉強会代表理事/“がん防災”YouTuber)。

「がん治療の最前線」に関する専門医のセミナーはよくありますが、今回は、「消化器ががんになると、どんなことが起こるのか?そもそもそこから知りたい!」という、スタッフのリクエストにより、押川先生が消化器機能の解説など、基礎的な内容も含めて、わかりやすく、ユーモアも交えながらご講演くださいました。

参加者からは「時間が短い!」「押川先生のお話をもっとききたかった」というお声が続出。

ぜひ、押川先生の「がん防災チャンネル」の方でもお話を聞いてください!

トークセッション

「みんなで考えよう!ピアサポートのこと〜会員アンケート結果を受けて」

まず、昨年11月に実施した、「「ピアリングブルーへの男性(全ての性別の方)の参加についてのアンケート調査」の結果概要について、ピアリング代表理事の上田から報告。

その後、押川先生、ピアリング・ブルー代表の佐々木、ピアリング理事の望月に、ゲストのお二人を交え、性別にこだわらないピアサポートに、今後ピアリング・ブルーも関わっていけるのかなど、ディスカッションを行いました。

今回のセッションに参加したお二人の素敵なゲストは

  • 柿本 聡さん
     大腸がん(ステージ4)サバイバーであり、オストメイト。幼少期の全身やけどなど多くの困難を乗り越えてきた経験から、講演や授業を通して多くの人に勇気を届けています。
  • 狐崎 友希さん
     多発性硬化症の当事者であり、エニワンプロジェクト代表理事。M-N Smileやエニワンヨガの活動を通して、病気の枠を越えた“笑顔の力”を広めています。

セッションでは「女性限定のピアリング・ブルーが今後どのように他の性別の方にも支援を広げていけるか」「男性が求めるピアサポートの形とは」「活動をもっと知ってもらうには?」といったテーマについて、会場・オンラインを交えた活発な意見交換が行われました。短い時間ながらも、多様性を尊重した支援のあり方を探ることができたディスカッションの場となりました。

会員からのメッセージ紹介

ピアリング・ブルーを利用している会員の皆さまから届いた心温まるメッセージを、スライドとともにご紹介。「一人じゃないと感じられた」「ここで仲間に出会えた」といった言葉の数々が、会場をやさしく包みました。

メッセージはこちらからダウンロードしてお読みいただけます。https://drive.google.com/file/d/1ekgICc2ZhpQ0hlVgDc5TTXyacUPzvIE8/view?usp=sharing

 排泄ケアに尽力されている、榎本 浩也 先生 (国際医療福祉大学 消化器外科 左)と
矢野 雷太 先生(広島記念病院消化器外科)も駆けつけてくださいました。

交流タイム

イベントの最後には自由な交流タイムを実施。患者さん同士だけでなく、家族、医療者、支援者、企業の方も交え、和やかでにぎやかな雰囲気の中で会話が弾みました。初対面でも自然と笑顔になれる、ピアリング・ブルーならではの温かな空間が広がっていました。

イベント後はオフ会でさらに交流!

イベント終了後には、新橋駅近くの飲食店で居酒屋オフ会を開催。さらにリラックスした雰囲気の中で、初対面同士でも自然な交流が生まれました。

さいごに

3部笑顔塾で募金箱にいただいた寄付金は、1万3千6百円でした。早速ピアリング・ブルーのチラシ増刷に使わせていただきます。沢山のご寄付ありがとうございました。
また「ピアリング・ブルー」は、これからも消化器がん女性が安心してつながり、支え合える場であり続けるとともに、多様な背景を持つ方々とも広く連携していきたいと考えています。

3年目のピアリング・ブルーも、どうぞよろしくお願いいたします!

ピアリング・ブルー代表 佐々木香織(カロリーナ)

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