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【ご報告】乳がん温存手術(部分切除術)経験者アンケート結果

2020年11月末、ピアリングでは、セルポートクリニック横浜からの依頼で、脂肪注入法など乳房再建に関する認識調査を行いました。

セルポートクリニック横浜は、自らの脂肪幹細胞を用いる「CAL」「培養CAL」という脂肪注入術による乳房再建、温存術後の乳房の修正に力を入れているクリニックです。
今回アンケートでは実に487名の方に御回答いいただきました。
みなさんの関心の高さが伺えますね。さて、その気になる結果についてご報告いたします

487名が回答!脂肪注入法など乳房再建に関する認識調査

■実施時期:2020/11/29~12/2

■実施形態:WEBアンケート

■アンケート回答者数:487名

■アンケート結果の概要
・乳房温存手術後に乳房再建や、乳房修正(以下、修正という)の手術ができる可能性があることについて「知っている」と回答した方は37%、一方「知らない」と回答した方は63%でした。

・温存手術を受けた方へ「温存手術後に、乳房再建や修正の手術を受けましたか」という質問に対し「受けた」もしくは「受ける予定」と回答した方は、僅か3%に留まりました。

今回のアンケート結果より、乳房温存手術後も乳房再建や修正ができる可能性あることについてはあまり知られておらず、また実施する人や検討される人は少ない現状であることが分かりました。

■乳がん手術は受けましたか?(n=487)

■乳がん手術を受けた方の属性(n=446)

・年齢

・職業(複数回答可)

・居住地

「温存した胸どう思ってる?」人に聞けない術後のキモチ

■温存手術を受けた方へ、ご自身の乳房についてどのように感じていますか?(n=446)

 

「満足」および「やや満足(特に気にならない)」と回答した方の合計は62%(277名)でした。一方で「不満」「やや不満」の合計は15%(67名)でした。「なんとも言えない」は24%(108名)でした。

ただ、上記の回答の理由(自由記載)を質問したところ、「なんとも言えない」と答えた108名のうち、「温存したが傷跡がしっかりある」「引きつれがある」「皮膚が固くなっている」「凹みが気になる」「形がいびつ」「左右差がある」など、整容性について気にされている方が62名(14%)おられました。

■温存手術を受けた方へ、温存手術を受けたご自身の乳房について(設問の)選択肢に上げられるような様子が見られますか。(複数選択可)(n=446)

「日常では気にならないレベルの小さな切除傷」が41%で、約4割の方は日常では切除傷を気にされていないことが分かりました。

一方で、「部分切除側の乳房が、切除していない健側の乳房と比べてボリュームが足りない」が44%、「乳房の形が変わってきている」が37%、「腕を動かすと傷の部分からひきつれる」が29%、「乳輪・乳頭の位置が左右で違ってきている」が32%、の回答がありました。

 

意外と知られていない⁈ 温存手術後の再建や修正

■温存手術を受けた方へ、温存術の方も、乳房再建や乳房修正(以下、修正という)ができることを知っていますか?(n=446)

知っている方が37%、知らないという方が63%でした。
温存術の方も乳房再建や乳房修正ができる可能性があることについては、あまり知られていないことが分かりました。

■前問で「はい」(知っている)と回答した方へ、どこで温存術後の乳房再建や修正の情報を知りましたか?(n=165)

治療を受けた医療機関や医師からの説明が36%に留まり、インターネットサイト(病院などの医療機関のホームページ以外)が22%、友人・知人からの口コミが25%であり、医療機関や医師以外に、患者さん自身が情報収集して認知していることが分かります。

 

■温存手術を受けた方へ、乳房温存手術を受けた後に、乳房再建や修正の手術を受けましたか?(n=446)

温存術後の乳房になんらかの不満を持っている方がおられる中、実際に、乳房再建を受ける予定の方は1%、受けたという方は2%、迷っている方も5%に留まり、乳房再建を実施する方、検討される方が非常に少ないことが分かります。

 

ネックになるのは「再手術」?それとも「費用」?

■乳房再建や修正手術を「迷っている」「受ける予定はない」と回答した方へ、それはなぜですか?(n=416)

理由として挙げられたのはまず、「部分切除した箇所が特に気にならない方」が60%で、患者さんが再建や修正手術に必要性を感じてませんでした。

一方で、「再び手術をしたくないため」が35%、「費用がかかるため」が25%、とハードルを感じておられる方がおられる一方、「乳房再建・修正ができることを知らなかった」という方も28%でした。

■温存手術を受けた方へ、乳房再建や修正手術を選択する場合、どこから情報を集めますか?(複数選択可)(n=446)

「乳がん手術や放射線治療を受けた医療機関のドクター」が82%であり、患者自身が乳房再建や修正手術を選択する場合、治療を受けた医療機関ドクターから情報を得たいと思っていることが分かります。

今回の調査では、温存手術をした方へ対しての情報提供がとても少ない印象を受けました。
ピアリングでは、今後も手術や治療を受けた方のQOL(生活の質)の向上をサポートしていくとともに、より良い選択ができるよう、有益な情報の提供を行っていきたいと思います。

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