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カリフォルニアの小さなワイナリー「SUNSET CELLARS(サンセットセラーズ)」から届いた La Ta-Tas(ラタタス) の物語

Sunset Cellars, La Ta-Tas(ラタタス)プロジェクト

世界有数の高級ワインの産地として知られているカリフォルニア州のナパヴァレー。
ピアリングのみなさんの中でもワインが好きの方なら、一度はその名を聞いたことがあるかもしれません。
そのナパヴァレーからさらに一山越えた奥地、カリフォルニア州ソラノ地区ススーンヴァレーに、小さなワイナリー「SUNSET CELLARS(サンセットセラーズ)」はあります。

サンセットセラーズが造っているワインに、La Ta-Tas(ラタタス)という赤ワインがあります。

 

La Ta-Tas(ラタタス)は「乳房」を意味する俗語。


このワインの売上の一部は、SUNSET CELLARSの地元にある、乳がん検診を促進する団体「ソラノミッドナイトサン・ブレストキャンサー・ファンデーション(Solano Midnight Sun Breast Cancer Foundation)」に寄付され、マンモグラフィ検診の資金援助に貢献しています。

ピンクリボン月間の今、この「La Ta-Tas」を生み出したワイナリー「SUNSET CELLARS」のヒストリーを、ピアリングのみなさんにご紹介します。

ワイン好きの夫婦がガレージで創業したワイナリー

SUNSET CELLARSは、早稲田大学の留学生でもあったダグさんと日本生まれのカツコさんという、日本に縁のあるご夫婦が1997年に創業したワイナリー。
もともとワイン好きのお二人は、趣味で自宅のガレージで自家醸造(カリフォルニアでは年間1人225Lまで自家醸造可能)を続けていましたが、50歳を超えてから「余生はワインを造って生きる!」と一念発起。有名なワイナリーに弟子入りし、ついにはガレージでワイナリーを起業してしまったそうです。
その後、ススーンヴァレーにワイナリーとテイスティング・ルームを移し、創業から20年以上経った現在でも、地元の人々に愛されるワインを造り続けています。

乳がんを罹患したスタッフ、パット・メンデスさんが提案したワインLa Ta-Tas(ラタタス)

ダグ・カツコの親友で、テイスティング・ルームで長い間スタッフとして働いていたパットさんという女性がいました。

いつも地元のお客様に愛されて、ティスティング・ルームのシンボル的存在だったパットさんですが、ある時乳がんに罹患。

闘病する傍ら、先に紹介したN P O団体「ソラノミッドナイトサン・ブレストキャンサー・ファンデーション」の理事を務めるなど、エネルギッシュに活動していました。

その、パットさんから提案で、ダグ・カツコがレシピを考案し、サンセットセラーズとのコラボワイン、La Ta-Tas(ラタタス)が誕生。

このLa Ta-Tas(ラタタス)の売上の一部を、地元のがんサポート団体であるソラノ・ミッドナイト・サン・ファンデーションに寄付しマンモグラフィ検診の資金援助とすることで、パットさんの活動支援と地元への貢献活動としてきました。

パットさんは長い闘病生活の後、本年はじめに他界されましたが、La-Ta-Tas(ラタタス)はパットさんの笑顔とエネルギーを引き継ぎ、地元のお客様に引き続き親しまれているそうです。

「La Ta-Tas」の提案者・パットさんのディスプレイ

創業者のダグ・カツコ夫妻(左側)新オーナーチームのオサム・ミオとパットさん(右側)

パットさんがよく座っていた椅子は、ピンク色に塗り替えられ、SUNSET CELLARSで今も使われています。ピンクリボンキャンペーンのお知らせが見えますね。

La Ta-Tas Red Blend 2014 / California [赤ワイン]

ソフトでセクシーな、口に含むと頷いてしまう、飲んで納得なブレンド赤ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンの引き締まったベースの上に、ジンファンデルのスパイスとしなやかさ、そして、シラーの果実味と深み。 SUNSET CELLARSの代名詞であるこの3種の葡萄の掛け合わせは、カリフォルニアならではのブレンドです。ワイングラスから立ち上る香りは、熟したプラム、イチジク、ラズベリー。柔らかいタンニンがまるでシルクのような飲み心地を演出し、スパイスやプラム、マジパンローマッセの奥行き、さらにほんの少しのドライハーブとすみれを醸し出しています。

次世代のワイナリーを目指して立ち上がった4人メンバー 〜日本のみなさんにお届けしたい〜

パットさんのエピソードをはじめ、創業から20年以上、さまざまな歴史を積み重ねて来たサンセットセラーズ。
しかし70歳を越えた創業者夫妻には、後継者問題が立ちはだかり、ワイナリーの閉鎖話が持ち上がります。

年間生産数わずか500ケース以下の小さなワイナリーながら、圧倒的な長期熟成と、それによって最大化される爆発的な果実味を持ち、とにかく「美味しい」と、地元で愛されてきたサンセットセラーズのワイン。それを引き継ぎ、後世に伝え、より多くの人に楽しんでもらいたい・・・。
ダグ・カツコの想いを受け継ぐべく、日本人を含む、若い世代の4人が立ち上がりました。

2019年から、SUNSET CELLARSは、大きくビジネスモデルも変え、伝統のワイン造りを継承するとともに、今の技術やノウハウをミックスさせた、次世代のワイナリーへと再スタートを切りました。

ワイナリーを継承した4人の若者のストーリーはこちら

La Ta-Tasを始めとし、フラッグシップのワインはその作り手の意志、レシピを受け継ぎながらも、日本への輸出事業、およびクラブメンバーとしてワイン造りをリアルタイムで体感していただける「ツタ主」コンセプトを導入、初年度から日本のワインファンに好評だそうです。

ピアリング×SUNSET CELLARS コラボレーションプロジェクト2020

SUNSET CELLARSは継続して女性特有のがん啓蒙活動を米国カリフォルニア州の地元で展開しています。

そして、この度、日本でもSUNSET CELLARSの啓蒙活動と、そのワインの素晴らしさを広く知っていただくため、「La-Ta-Tas(ラタタス)無料プレゼントキャンペーン」と、売上の一部がピアリングの活動への寄付となる「チャリティー販売」を実施することになりました。

秘められたストーリーとともにカリフォルニアの果実味溢れる豊かな味わいを、闘病を支えてくれた大切な方に、楽しんでいただくのはいかがでしょう。

キャンペーンについて、詳しくは、ピアリングのタイムラインで編集部ダイアリーをご覧ください。

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