【乳がんと抗がん剤治療について】
暑い毎日が続いておりますが、
みなさんお元気に過ごしておられますか?
私は2年前、2015年に乳がんと診断され、術前抗がん剤治療を行いました。
(アブラキサンとFECっていう種類の抗癌剤を使用しました。)
私が、抗がん剤治療にむけて行った準備・やってて良かったと思ったことや、生活上の工夫を書いていきます。
しかし、その前に、少し簡単に乳がんと抗がん剤治療について説明させていただきたいと思います。
人の体は、たくさんの細胞で出来てます。
細胞は毎日毎日同じものを作ったり壊したりを繰り返しています。
それが、何かのきっかけで失敗し、違うものを作ってしまう事があります。
本来であれば、見張り・監督役の細胞が、違うものを退治してくれるのですが、
急激に分裂・増殖し、退治されずに勢いをもったものが『がん』です。
抗がん剤の種類によって作用や特徴が違いますが、抗がん剤は急激に分裂・増殖する細胞を攻撃します。
しかし、同時に正常細胞も攻撃してしまいます。とくに、毛根や粘膜、血液などの分裂・増殖の活発な細胞が攻撃を受けやすく、脱毛や口内炎、貧血などの副作用を引き起こしやすいです。
乳がんとは、おっぱいの中にある管(乳管)に生じます。※1
乳管の中だけに癌がとどまっている状態を非浸潤(ひしんじゅん)がん。
乳管の中だけでなく、外まで出ている状態を、浸潤(しんじゅん)がんといいます。
浸潤がんの場合は、発見された時点で血液やリンパの流れにのって他の臓器にも潜んでいる可能性があります。
抗がん剤治療を行う目的とは、どこかに潜んでいる可能性のあるがん細胞を根絶、または縮小させたりその勢いを抑制することを目的に行います。
※1 乳汁を分泌する腺房の集まりである「小葉」部分に発生することもあります。
※2 本コンテンツの医療的内容については医師のチェックを受けています(PeerRing編集部)