ピアリング会員のロンドンキャットさんは2024年、イラストレーターとして似顔絵オンラインショップを立ち上げました。また、押川先生の似顔絵LINEスタンプも発表。(がん治療医YouTuberでピアリング・ブルー顧問の押川勝太郞先生)その活動への思いも聞きました。
聞き手は同業者の先輩、グラフィックデザイナー望月ミサ(ピアリング理事)が務めました。
ミサ(以下ミ):押川先生のLINEスタンプ、これが似ていて面白いと、押川先生ファンの間で大好評です。つくろうと思った理由は?
ロンドンキャット(以下ロ):単純に、自分がまず使いたかったからです。
あとは、やはり押川先生の存在をもっと多くの人に知ってもらって「がん防災」の理念が広まってほしいと思っています。間違ったがんの情報が是正されて、変な代替治療にお金を出す人が減って、ちゃんとした治療を受ける人が増えてくれたらなぁと。
私は医療者じゃないので、医療的アドバイスはできないけれど、押川先生というエビデンスに基づいて発言するお医者様に繋げることはできるかと。人助けといったら大袈裟ですが、常日頃、何か自分にもできることがあればと思っているので。
ミ:押川先生をどうやって知りました?
ロ:ピアリングを通して知りましたが、最初はなんで皆そんなに押川先生が好きなのかな?ぐらいに思っていました。弟のことを「YouTube がん相談飲み会」で相談しはじめてからですね。押川先生の言うことは心にささる上に、科学的根拠にも基づいている。回答もすぐにしてくれるし「ありがたいなぁ」と思っているうちに段々はまってしまいました。
がんここ(勉強会)に参加したので、それ以来連絡をとらせて頂いて、クリスマスに似顔絵Tシャツをつくって送りたいと連絡したら「いいですよ」って。今度はLINEスタンプつくりたいとお願いしたら、また「いいですよ」って(笑)
ミ:患者の力になることは何でも「いいですよ」って、二つ返事ですよね。これってすごいことだと思います。
作者自身が気に入っているスタンプはどれですか?
ロ:「こんばんは」は夜なのに、サンバイザーなのとか。先生に実際に様子を聞いて描いた「おはようございます」は朝だからちょっと前髪に寝癖をつけてみたり。あと、「そいでから」は衣装のイメージから、ラッパーにしちゃった所ですかね。
けっして、押川先生をおちょくっているわけではなくて、ちゃんと先生の許可をいただいて、作成しています。
ミ:LINEスタンプって喜怒哀楽が大きくて、ギャグ漫画に通じるものがありますね。その方が使いやすいし印象にも残ります。
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ミ:最初に(前編)、デザイン事務所時代のお話を聞きましたが、その後は、イラストやデザインからは離れていたそうですね。
ロ:デザイン事務所をやめてからは、イギリスに2年留学して、その後は日本に戻って英語を活かした仕事とか色々やってました。また海外で働きたいと思ってアメリカでディズニーで1年働いたり。色々なことをやってから、ロンドンに渡って結婚、出産となり現在に至ります。
ミ:で、ここで遂にイラストレーターとしての旗揚げとなりましたね。
ロ:好きなことを仕事にしたいと思って、自分探しをして色々な仕事をしてきましたが、夢の中で、過去にしてきた3つの仕事の職にまたつく夢を何度も見てきて、やっぱり心の中で、これがやりたいんだろうなと。その中の1つがデザインの仕事でした。あとの2つは、年齢的に無理だったり、日本にしかない仕事なので無理で。
20歳の頃に夢見たけど叶わなくて諦めていたイラストレーターに、もう1回挑戦してみよう!となりました。
ミ:がんになったことは影響がありましたか?
ロ:自分の人生を見つめ直す良い機会になりました。限りある人生だと改めて実感できたので、後悔したくないと強く思いました。明日死んでも、良い人生だったと思えるように、やりたいことには挑戦したいなと思っています。
ミ:最後に同じ時代に一緒に治療をしているサバイバー仲間へ伝えたいことをお願いします。
ロ:やっぱり「治療だけが人生じゃない」ということです。治療以外の楽しみを見つけて、人生を楽しんで欲しいです。がんになって諦めなきゃいけないものもあるだろうけど、私みたいに、諦めていた夢に再度挑戦してみるというのも、いいのでは?と。
好きなことをやって、みんなには笑っていて欲しいです。
ミ:夢中になれることをやるのは、自分自身を励ますだけではなくて、必ず周囲の仲間への「ピア・サポート」に繋がっていくと思います。一緒に頑張っていきましょう。今日はありがとうございました。
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