AQUADOLLのお客様からも非常に多いこの質問、「医療用ウィッグとファッションウィッグの違い」について、できるだけわかりやすく、簡単にご説明させていただきます。
●ファッションウィッグは、このように毛のついた束を所々ミシンでざっくりと縫って作っている「機械植え」と呼ばれるものです。
ざっくりなので、隙間が見えにくいように毛量はどうしても多くなりがち。
毛量が多いということは、その分重さがあり、縫い付けている生地も分厚く、通気性が悪くなってしまいます。
そうすると着用時に重たく感じ、蒸れやすいので長時間つけると疲れてしまう原因にもなります。
また縫い付けている生地も分厚いので、ファッションウィッグは頭が少し大きく見えてしまい、見た目にも違和感を感じられる方が多いです。
●医療用ウィッグは、このようにネットの部分に数本の毛を一つ一つ手で結びつける製法で作られていることが多いです。
アクアドールの医療対応ウィッグは全種類、全体を手植えで作っている「総手植え」と呼ばれるウィッグです。
毛量が少なくても、ふんわりとした自然なボリュームを出すことができるので、軽くて通気性に優れています。
また、肌に当たるネットの部分は頭皮にやさしい素材を選んでいるので、治療中のデリケートな頭部にも安心して着用していただけます
ファッションウィッグのように分厚くならないので、頭が大きく見える事もなく自然に着用いただけます。
医療用としてウィッグをお使いになられる方は毎日、長時間ウィッグを着用される方が多いので、見た目だけでなく着け心地がとても大切です。
医療用ウィッグと謳っているものの中にも総手植えではなく、機械植えや一部のみ手植えで作られているウィッグが販売されている事もあるので、暑くなるこれからの時期はとくにしっかりと毛の植え方を見極めてお選びいただくのがオススメです。
●価格の違い
ウィッグに慣れていらっしゃらない方でも分かりやすいのが価格の違いです。
ほとんどのファッションウィッグには人毛は使われておらず、価格を抑えた人工毛が使用されており、数千円程度で販売されています。
アクアドールのファッションウィッグも2,000円~5,000円ほどで販売されています。
医療用ウィッグは、1万円から数十万円するものまでとその価格の幅は広いです。
先ほどご説明したように、見た目の自然さだけでなく、着用感、素材にもこだわっているのでどうしてもファッションウィッグよりもお値段は上がります。
アクアドールの医療用ウィッグは、ファッションウィッグとは異なる100%日本製の最高級耐熱ファイバーを使用した人工毛100%のウィッグで17,800円~27,000円(税抜)、人毛が入ってより自然な毛質の人毛MIXのウィッグで42,800円~59,800円(税抜)と、医療用ウィッグを販売するお店の中では価格を抑えて販売しています。
●医療用ウィッグの条件
今現在、医療用ウィッグを名乗る明確な条件というものがありません。
販売している側が「これは医療用ウィッグです!」と言ってしまえばどんなウィッグでも医療用ウィッグとして販売できるというのが現状です。
私たちから見ればとても医療用ウィッグとは言えない、粗悪品を目にすることも多いのです。
そんな中、アクアドールの医療対応ウィッグは経済産業省JIS規格で「医療用ウィッグ」の認定を受けました。
そして、JIS認定を受けていないと申請できないM.Wig認定も受けています。
M.WigのMは「Med(Medical)」のM。
日本毛髪工業協同組合が行う、医療用ウィッグとして適した製品かという認定です。
先ほどもお伝えした通り、この認証を受けていなくても医療用ウィッグを謳う事はできますが、「どれがいいのか分からない」「何を根拠に選んだらいいのか分からない」という方は、この認定マークを一つの目印にウィッグをお選びいただくと安心かと思います。
見た目の自然さだけじゃなく、着け心地にもこだわって作られたもの。
かつ費用負担の大きすぎないもの。
それがアクアドールの考える医療用ウィッグです。
でも一番は、ウィッグの使用頻度や使用するシーンなどのライフスタイルや予算、ご自身のお気持ちや性格などに合わせて、着用して気持ちが重くならないウィッグを選ぶことが一番大切です。
その名の通りファッションウィッグはお洒落を楽しんでいただくためのものなので、お洋服に合わせて時々使用してみたり、お洒落な帽子と合わせて着用してみたり、医療用ウィッグの消耗を防ぐために時々利用されている方もいらっしゃいます。
皆様にとって最良のウィッグに出会えることを心より祈っております。
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