第3回 MICIN少額短期保険 × Peer Ring & Peer Ring “Bleu” 公募プロジェクト2024【今年はこんなクリスマスプレゼントが欲しい】~がんを経験した今、贈られて嬉しいものは何ですか?~
ピアリング、ピアリングブルーでは、がんを経験した今だからこそ欲しいクリスマスプレゼントをテーマに、短いエッセイを募集し11月21日から12月1日までに234件もの心温まる作品が集まりました。
今回はその中から審査員によって選ばれたファイナリストの10作品をご紹介します!がんと向き合った仲間の熱い想いをお読みいただき、あなたの心に一番響いた作品に投票してください。あなたの1票で大賞が決定します!
投票は、がん経験の有無に関わらずどなたでもご参加いただけます!
1. 息子とのコーヒータイムに「電動コーヒーグラインダー」
私には夢があります。息子とコーヒースタンドを出すことです。
2年後の予定です。切除不能の大腸癌ステージ4の私がそんな先のことを考えていいものか悩みましたが、以前にカフェをやりたかった けど、途中で諦めてしまったその夢を息子が一緒にやろう、実現しようと言ってくれたから、何が何でも生きていたいのです。
今息子は社会人で一人暮らし。金曜日の夜にコーヒー豆を焙煎して、土曜日に私のもとに持ってきてくれます。 「新鮮なコーヒー豆でおとすコーヒーは体にいいよ」とコーヒーを淹れてくれます。2人でこれからのことを色々話しながら飲むコーヒータイムが今の私の生きる糧です。先日、自分でコーヒーを淹れようと手動のミルで豆を挽こうとしたら、抗がん剤の副作用の手指の痛みでミルのハンドルが回せなくなって、、 私がサンタさんから欲しいのは「電動のコーヒーグラインダー」です。週末に息子が持ってきてくれるコーヒーを挽くために。
2. 結婚5年目は木婚式「木製の結婚指輪」
願わくば結婚指輪、それも木製の物が欲しいです。思えば主人とは様々な困難を乗り越えて来ました。
籍を入れたのは2019年12月、数ヶ月の遠距離婚を経て漸く共に暮らし始めた頃にはコロナウイルスの爆発的流行。結婚指輪の購入は見送りました。その後も機会が無く時が流れ2022年5月、私は乳癌の告知を受けました。まだ20代半ばでした。それからは目まぐるしい毎日。受精卵凍結、手術、抗癌剤、そして放射線治療……家族や友人、そして主人の支えによって辛い日々を走り抜けることができ今に至ります。
治療を終え平穏な毎日の尊さ・愛おしさを噛み締めながら、ふと思い立ったのです。今年は結婚5周年だな、と。ご存知でしょうか?5周年は木婚式と言うことを。生涯を共に過ごしていく大切な人、お揃いの指輪をはめる事ができたらどんなに素敵でしょう。私たちの愛も大地に根を張り、何千年と朽ちぬ木々のように在れたらいい。そう願っているのです。
3. 堂々と好きなことを…「特急ひのとり」に乗りたい
特急ひのとりに乗りたい。黒みがかった赤色の、他の電車とは全然違う堂々としたボディ。がんセンターに通うために急行電車を降りると、近鉄名古屋駅の一番奥のホームにひのとりが入ってくる。何度も近くに行って見上げた。いつか子供達の手が離れたらこれに乗りたい。
人生はいつか終わる。それはきっとまだずっとずっと先のことだから、考えなくていいと思っていた。でも突然のがん告知で、終わりは案外自分の近くにあるのかもしれないと知ることができた。本当は誰だって同じだ、来年生きている保証なんて誰にも無い。家族も友達も同僚もみーんな胸があるのに自分だけ胸が無い。だけど私は堂々としていたい。堂々と美味しいものを食べて、堂々と絵を描いて、堂々とひのとりに乗る。ひのとりの中では音楽を聴きながらお弁当を食べる。最高。いつかいつかとタイミングをはかっていたら乗りそびれてしまうかもしれない。
4. 子どもたちに“頑張ったね“の「サンタさんの表彰状」
子供たちへ、頑張ったねの表彰状かサンタさんからのお手紙が届いたら嬉しいです。 子供の小学校入学とともに始まった癌との同居生活。手術、抗がん剤、放射線、経口抗がん剤と怒涛の治療の日々と、母親の見た目の変化に晒され続けた子供達。申し訳ない気持ちでいっぱいで、どんなに不安だったかと思うといまだに胸が痛いです。
その中でもママ負けないで、お禿げでも可愛い、ウイッグ素敵、お薬頑張れ、休んでるのがママの仕事だよ、とたくさんの温かい言葉をかけ続けて支えてくれました。 こんな小さい子達のどこにこんないっぱいの優しさが詰まっているのかとびっくりしました。 このまま真っ直ぐ、優しいまま育ってほしい。 そしてまわりの大人たちもサンタさんも、ちゃんといい子たちのこと見守っているんだよ、えらかったね、と褒めてあげてほしい。 自分達が頑張った良い思い出にしてあげたいと思いました。
5. 仲間と歌う喜び「防音マイク」
欲しいものは防音マイクです。癌を経験し、これまでやったことのない新しいことに挑戦したいと考えていましたが、なかなか気持ちが前向きになれず、何を始めたらいいのか分からない日々が続いていました。そんな中、ピアリングブルーに参加し、少しずつ仲間が増え、楽しい時間が増えていきました。それでも、新しい挑戦をする勇気はなかなか持てなかったのですが、ある日、イベントでみんなと歌ったとき、心の底から「あぁ楽しい!」と思えたのです。それはボイトレでした。
病気になる前には考えられなかったほど、思い切り声を出し、歌を仲間と楽しむ喜びを感じることができました。気が付けば、ピアリングブルーの活動を通じて、新しいことへの挑戦という願いが叶っていました。文化祭1(ピアリングのイベント)で人前で歌うのも初めてで、とても嬉しかったです。自宅でも練習を続けたいので、防音マイクをぜひお願いしたいです。
6. 3歳の娘に褒められた!「化粧道具」
2人目妊娠中の時に乳がんがわかりました。出産予定日の2週間前に判明し急いで大学病院に転院して少し早めの出産、退院日にステージⅢと告知されました。本来幸せな思い出になるはずの出産なのにその時は今後のことを考えると絶望感でいっぱいでした。
抗がん剤で髪が抜け眉毛もなくなり手術で胸も失った自分に誰も興味は持たないだろうとオシャレすることも諦めていた時に、3歳になる長女が「ママ今日かわいいね」と服装や化粧を褒めてくれました。こんなにも身近に自分をみてくれている子がいたんだと感動してそれからは外に出る時はきちんとメイクして服装にも気を使うようになりました。ウィッグもたくさん購入し今では気分に合わせて着用して楽しんでいます。最近は娘が化粧をしてくれます。必ず厚化粧になりますが(笑)今後も自分に自信をつけるために化粧道具をもらって娘とメイクを楽しみたいと思いました。
7. 沢山の物を捨てた後…「軽くて明るい色の机」
2019年に初発ステージ4の炎症性乳がんと告知されてから、6年目を迎えることができました。 その間、いろいろなことがありましたが一貫して言えることは「捨ててきた」ことです。
治療上、必要に迫られて髪の毛を失いました。そのことで見栄を捨てたら、その分心の中に余裕が生まれ、ウィッグ生活を楽しむ事ができました。副作用で指先や足先がしびれて上手く物がつかめなくなり、重い物が持てなくなりました。重いブランドバックもコートもお払い箱になり、今はユニクロダウンを愛用しています。軽く温かく快適です。つまずかないように、家の中のおしゃれなインテリアは処分しました。断捨離といえば聞こえいいですが、実のところ、これほど要らないものに固執していたのかと驚きでした。 私が今捨てたい物は、ラスボス的なLDKに鎮座する重厚なダイニングテーブルです。代わりに、自分で動かせる軽くて明るい色の机が欲しいです。
8. 両親へ海外からビデオチャットする「パソコンのモニター」
私が欲しい物はパソコンのモニターです。私はコロナ禍前から海外にいるパートナーと遠距離恋愛をしていました。行き来が出来なくなりただでさえ辛い時期に乳ガンが発覚したのです。手術直前まで迷いましたが振られる覚悟で伝えたところ、そんな理由で別れる訳ないと言ってくれ、実際に態度も変わること無く接してくれました。
治療が一段落し髪も伸びコロナ禍も収束してきたため、彼の国に行こうか考え始めていた最中に彼のお母様が亡くなりました。落ち込む姿を見て一緒に住むことを決断し日本を離れ新しい生活を始めたところです。海外に住むことは不安ですが人生は一度きり、後悔しないよう生きたいと思うようになりました。辛い時に支えてくれた彼を今度は支えてあげたいです。私の両親も高齢なので心配ですが、海外に住むという決断を快く受け入れてくれました。両親がビデオチャットしやすいようモニターを買ってあげたいのでモニターが欲しいです。
9. 夫とお揃いの「ランニングシューズ」で仲間に会いに
これまで大病もせず、夫婦でマラソン大会に出るくらい元気でしたが、昨年大腸癌が見つかり1月に手術。半年の術後化学療法を終え、ようやく経過観察を迎えました。 治療が一段落して元気になったはずが、思う様に体力が戻らず… 今の私は、『勇気と覚悟をください』 って言いたいくらい、ふとした時に泣き虫・弱気の虫が顔を出します。
罹患して初めて癌という病気を学び、知る程に色々な不安が迫って来て足がすくんでしまう。 いつも伴走してくれる夫が先日、そんな私を秋晴れの高原へ連れ出してくれました。息を切らしながら登った山頂には一面のススキ!風に揺れて輝くススキに囲まれ、胸いっぱい息を吸い込んだら、疲労感と共になんだか納得したんです。とりあえず一歩。夫や支えてくれる皆さんに感謝しながら一歩ずつ進もう。なので、クリスマスは夫とお揃いのランニングシューズが欲しいです。そして、全国のブルー2の皆さんにも会いに行きたいです。
10. 未来を生きる子どもたちへ「タイムカプセル」
10年後に開封する「タイムカプセル」が欲しいです。 それは私自身が開くことはなくても、私達の子ども世代に開いてもらいたい。 乳がん再発転移で治療している私は、正直先のことはわかりません。
今一番思うのは、「子どもに幸せになって欲しい」という気持ちです。 癌患者で同じ気持ちの人がたくさんいらっしゃると思います。 みんなの気持ちを手紙や動画にしてタイムカプセルにつめ、10年後開封する際、子ども達が「あなたのお母さんも癌だったんだ」と話しながら開封してくれたら。 そこで友達になってくれたら。 あわよくば私達自身もその場にいて、「あのときはどうなるかと思ってたけど、案外長生きしてるね」って笑いあえたら最高です。
いかがでしたか?以上の10作品の中で、あなたが心に残った、共感したと思う作品への投票をお願いします!また、作品についての感想や応援メッセージもフォーム内でお寄せいただけると嬉しいです。仲間と一緒に素敵なクリスマスの思い出を一緒に作りましょう!(投票期間: 12月14日~12月22日)
この投票結果の発表は、12月22日、午後9時からPeerRingのYouTubeチャンネル「ピアチャンネル」でライブ配信!
上記10作品の朗読もあります。みんなでライブ配信を一緒に楽しみましょう!パソコンやスマートフォンの前で、ドキドキしながら待ち構えてください!
■審査員
・MICIN少額短期保険株式会社 代表取締役 笹本晃成氏
・がん防災YouTuber 腫瘍内科医 ピアリング・ブルー顧問 押川勝太郞先生
・一般社団法人ピアリング 理事 瓜生享子(うり)
・一般社団法人ピアリング 理事/ピアリング・ブルー代表 佐々木香織(カロリーナ)
■司会
・ピアチャンネルナビゲーター 一般社団法人ピアリング 理事/婦人科チームリーダー 望月ミサ(ミサ)
①大賞(1名:5万円相当のギフト券、またはお書きいただいたプレゼント)
↑皆様の投票により、こちらの「大賞」を決定します。
②押川勝太郎特別賞(1名:1万円相当のギフト券、またはお書きいただいたプレゼント)
③MICIN賞(1名:5000円相当のギフト券、またはお書きいただいたプレゼント)
④ピアリング賞(1名:5000円相当のギフト券、またはお書きいただいたプレゼント)
⑤ピアリング・ブルー賞(1名:5000円相当のギフト券、またはお書きいただいたプレゼント)
この【MICIN×PeerRing クリスマスプレゼントキャンペーン「こんなクリスマスプレゼントが欲しい」~がんを経験した今、贈られて嬉しいものは何ですか?~】はがんを経験した女性たちの声に耳を傾け、その経験と感情を大切にするMICIN少額短期保とピアリングのコラボイベントです。前回の実施は2022年、その様子もご覧ください。
前回2022年の受賞作品はこちら
■前回「矢方美紀賞」を受賞されたおいもさんと、特別プレゼントを贈られた弥生さん@yayoitaniに、当時の気持ちについてインタビューしました。
【インタビュー】がんと向き合いクリスマスに「欲しいもの」を手にした2人が紡ぐ、希望のメッセージ
※本キャンペーンの応募作品は、個人が特定されない形で、株式会社MICIN・MICIN少額短期保険株式会社のマーケティング資料としての活用および広報活動において紹介させていただく場合があります。(受賞者の方へ取材のご相談をさせていただく場合があります。)