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【開催レポート】namyの治療を乗り切るメイクセラピー

こんにちは。ピアリングのnamyです!
9月27日(火)に第1回「namyの治療を乗り切るメイクセラピー」を開催しました。今回から始まったこの企画、気になる内容をレポートします!

アピアランスケアとは?

皆さんは『アピアランスケア』という言葉をご存じですか?

Appearance(アピアランス)=外見 

Care(ケア)=気にかける 手当てする

病気や怪我などで損傷した外見を整える、そんな意味があります。
まだまだ日本ではなじみのない言葉ではありますが、実際にその支援を必要とする人はいったいどのくらいいらっしゃるのでしょうか?想像もつきません。

現在は化学療法による脱毛に対してさまざまなウィッグがあり、その情報も昔より多くなりました。しかし、脱毛時に眉毛ってどう描くの?まつげが抜けたらつけまつげが必要なの?黒くなった爪は…など、頭皮の脱毛以外にもさまざまな悩みが出てくるのに、実際その普段とは違うケアの仕方のことを聴ける場所はほとんどありません。

今回この『メイクセラピー』をピアリングオフィスで開催することで、そんな不安を少しでも解消できる場所がいつもそこにあるということを、ピアリング会員の皆さんに知っていただけたらと思います。

今回ご参加いただいたのは、編集部のゆうさんを含め3名。皆さん遠方からのご参加でしたが、ピアリングのオフィスまで無事お越しいただけました。
参加者のお一人が6ヶ月の赤ちゃんをお連れになり、その可愛さといったら!スタッフ全員癒やされました。小さいお子さんがいても少人数制なのでお隣で一緒に過ごしていただくことが可能です。こうして和気あいあいとした雰囲気の中、メイクセラピーがスタートしました。

まずはじめは今回のメインテクニックである眉の描き方

片側をレクチャーしながらnamyが仕上げ、もう片側をご自身で練習してもらうスタイルで進めていきます。メイク用品は基本的にご自身が普段お使いのものを使用します。そうすることで、次の日からすぐにご自身で実践できます。もちろんお持ちでなくてもこちらでご用意しますので、お荷物になるようでしたら手ぶらでも大丈夫です。

脱毛時に眉を描く一番のポイントは、毛をガイドラインにしない眉山の見つけ方

眉毛というのは表情を司る大切なパーツです。場所をまちがえると眉毛が動かず違和感しかありません。それぞれの表情筋にそって眉山を見つけていきます。そこからは基本の眉の形になるような描き方をするのですが、本来眉の形は自由であり、太くても細くても左右非対称でも大丈夫です。基本の形を覚えたら、あとはご自身のお好みで素敵な眉を描いていただきます。

全員が大体眉の描き方のポイントをマスターしたら、その後はフリータイム。それぞれが治療による外見変化で気になるところをどうカバーしたら良いかを、とにかくおしゃべりしながら実践していきました。(アイラインの入れ方、元気に見せる方法、シミの隠し方etc)

そんなこんなであっという間の1時間半。少人数ならではのメイク講座になったのではないでしょうか。

アピアランスケアをもっとたくさんの人に知ってほしい

私はアピアランスケアセラピストとして活動する中で、常々思うことがあります。

がんに罹患してしまったとき、一番はまず命を守ることが優先され、外見のことは後回しとなります。それはもちろん大切なことですが、今はがんも治癒する時代になり、抗がん剤治療も仕事をしながら受ける人が増えてきました。そんな中自分の外見を守ることは、病気と闘う力にもなり、折れそうになる心を支えてくれるものにもなるということ。そしてそれは生きる自信になり、一歩外に出る勇気をサポートすることにもつながります。

アピアランスケアを受ける受けないは自由ですが、受けられる選択肢が少ない現在。
もっとあたりまえにアピアランスケアが受けられる時代を目指して、ピアリングのみなさんと歩んでいきたいと思います。次回の開催も企画中ですので、ぜひご参加ください!

お読みいただきありがとうございました。

ピアリングレポーター・by namy(アピアランスケアセラピスト)

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